ブラックスワン 2015 10 3
2015年10月2日のメールマガジン「国際戦略コラム」 には、このような記事がありました。
排気ガス浄化装置の不正プログラムで揺れるフォルクスワーゲンが倒産すると、
ドイツ経済に大きな影響が出るが、
株主集団訴訟、顧客からの集団訴訟はなくなる。
つまり、倒産前に国家がフォルクスワーゲンを支援すると、
こうした出費も国家が支出することになるので、
フォルクスワーゲンを一度倒産させる可能性がある。
しかし、フォルクスワーゲンの社債や貸付で、
ドイツの銀行も影響を受ける。
すでにリストラをしたドイツ銀行などの名前が出ている。
2015年6月9日に、S&Pは、
ドイツ銀行の格付けをBBB+(ジャンクから3段階上)に下げた。
ドイツ銀行は、デリバティブに、
約75兆ドルもの資金を投入して膨大な損失を抱えているが、
フォルクスワーゲンの倒産は、致命傷になる可能性が出ている。
ドイツ経済は、世界で一番順調であったが、
二つの問題を起こして一気に失速する危険性が出てきたことになる。
フォルクスワーゲンがブラックスワンになり得る。
(引用、以上)
再び欧州危機ですか。
今度は、ギリシャ発ではなく、ドイツ発となりますか。